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ウォーターベッドの歴史

これを読めばあなたもマニア。興味のある方だけお読みください。


1851年ウォーターベット=以下<WB>は、床ずれに苦しむ患者のため、W.フーパーにより羊水に保護された胎児をヒントに考案され新発明と評されます。しかし、実際には「フローテイション」の利点を十分いかしきれていませんでした。

1873年イギリスのN.アーノットによリ数個の大きな水袋を横にならべ、その上に患者を寝かせるというタイプが作られますが、当時素材に良い物がなく失敗に終わります。現在のハイブリット.タイプに似たものがありますね。

1932年C.A.イウォルドが開発した「床ずれ防止フローテイション.システム」は、液体タンクに薄く柔らかな膜を張ったもので現在の原形になります。

1969年サンフランシスコで、ほそぼそと生まれた一般用<WB>は、重力という体制的な束縛から解放されるフリー感と気持ちよさが共感を呼びヒッピーのシンボルになり、そのためFreeSexイメージ濃いモノになってしまいました。

しかし、W.R.グランドが「フローテイション.システム」床ずれ治療効果を医学界に発表したことにより現代医学界に認められ、ひろく大学医療機関等でそれぞれ専門分野が研究。そのすばらしい効果が実証されます。その後、それまでのイメージをぬぐいさり医療器具、健康ベッドとして爆発的にヒット。ビジネスとしても成功していきます。

1970年前半日本では、そのすばらしい性能をたびたび紹介されますが、当時の極端な円安とふとん文化の背景、重量リスクや販売数の見込がたたないなどにより、高額な値段をつけたためビジネスとして成立しませんでした。

1970年なかば国内大手一流ケミカルメーカーも取り扱い、代理店を通じ販売を始めます。他の大手ケミカルメーカーや商社も刺激され、リサーチを開始したり参入したり。第一次紹介期のはじまりです。しかし、みなの思い入れとUSAの販売数上り調子と裏腹に日本市場は、まったく盛り上がりません。その内1抜け2抜け。だんだん影が薄くなっていきました。みなさん一般のかたは、当時<WB>の話あまり耳にしなかったでしょう?

1980年代に入りパッ、としない日本をしり目にUSA、オーストラリア、北欧では隆盛をきわめ、製造、販売に数多くの会社が関わります。
タイプも、それまでの「浮ぶための水量」をもった「フルフローテイションタイプ」だけでなく、唯一の欠点である重量をフォームなどのサンドイッチ構造により水量を減らし軽くした「ハイブリッドタイプ」「ライトタイプ」。また、揺れを押さえた「ウェーブレス」が登場。これにより、いままで重量や揺れに不安を感じ、購入をひかえていた家庭が購入、USA西海岸エリアでは約半分以上の家庭が所有することになります。

ブームに乗った多数の会社が、工業組合に入ります。そして、さまざまなタイプの<WB>が、お客さまのリクエストで無責任なバイヤーや販売店によりあらわれます。中には「手軽に」をテーマに「フローテイション.システム」を無視するような少量の水しか使わないイメージモデル等や、すぐ水もれする粗悪品もでてきます。メジャーになればなる程、手軽さが要求され「命」である水深、水量がけずられます。「手軽に」を追求した会社は<WB>の唯一最大の欠点、重量をきらい、性能の基本「浮ぶ」をすて「空気」によるエァベッドへと進みます。もちろん、「手軽」のため「性能」もすてているのですが。

1980年代後半USAでは水を使うマットレスに考え付く全ての構造は出きり、数百種類に及びました。ブームとは恐いもの、中にはどう考えても変なモノがたくさんありました。

この後、成長期に有りがちな粗いビジネスと、不況によるかげりが見えはじめUSAでは受難衰退期に入っていきます。

1984年日本では、東京でフルモーション<WB>を趣味的に輸入、ほそぼそ友人身内に安く販売し、そのすばらしく良い評判に、なぜUSAでみんな使っているこんなに良いベッドが日本で売れないのか?価格を安く設定し良いものを紹介すれば、一般の方に性能を理解してもらえビジネスになるはず。その底辺をつくろうと考え1986年3月会社設立。私どもBETTER LIFE PLANNINGの登場です。

しかし、当初私たちは家具業界に紹介しましたが第一次紹介期の後遺症か、まったく相手にされません。何とか、みなさんに知っていただきたくメディアに紹介活動を続けたところ、PROFにある様なことになります。もちろん、わたくしたちだけの力ではなく、70年代より継続されている一流ケミカルメーカー、また前後して、渋谷パルコで大々的に、プレゼンテーションした大手ベッドメーカーなどの努力が追い風をつくったと言えます。

1980年代後半にかけ、日本も第二次紹介成長期に入ります。

1990年代前半に入り、USAでは受難衰退期の始まりです。成長期における粗いビジネスの産物、構造欠陥モデルがトラブルを多発します。質の悪いメーカーにより、全体イメージが落とされ、成長に頭打ち感が出始めます。1980年代の「手軽」に走り「性能」をかえりみなかったボディブローの様なツケも、徐々にききはじめ、リピート離れを起こしました。「手軽」だけに走ったメーカーも淘汰されはじめます。USA西部に対し、普及のおくれた東部や、ブームの日本、ヨーロッパの北部が支え、まだまだ元気ですが過去の熱狂的なブームは去りました。

1990年代なかば円熟期に入ります。質の悪いメーカーの淘汰は一段落しました。前向きな能力のあるメーカーのみが吸収、合併、買収の後、生き残り、活動しています。フルフローテイションタイプも、根本理論はそのままに、バッグの張りを出にくくするアイデアLTM加工、耐久性の疑問なども新しい技術で良くなり、使用感や耐久性の向上など、本当の意味で改善改良されています。

1990年代後半、この頃より需要と供給のバランスも整い、「性能」を大事にしたホンモノの<WB>メーカーだけが残り、ゆるやかに成長しながら現在にいたります。もちろん、わたくしたちも、その優良なUSAの一社と長く付き合っています。

ユザーのかたは、何を求めているのか、その真の求めに対応しなければ、<WB>の名すら残らない状況に陥ります。私たちは、その問題点に、こだわりを持ち続け、解消すべく、ナビゲートしていきたいと考えます。その答えが、私たちの取り揃えた、納得される、ウォーターベッドアイテムたちですsuper shopにて、どうぞお試しください。ご意見があれば拝聴いたします。

<WB>はメジャー化できない商品です。どこにでも、なりふりかまわず売れる商品ではないのです。魅力、性能とメジャー化は反比例します。ビジネスをお考えの方は、よく理解の上、始められることをお勧めします。御相談いただければアドバイスいたします。ただ、水の袋とヒーターを、組み合わせれば良いのではありません。簡単に考えると、痛いしっぺ返しがありますし、全体のイメージダウンになり迷惑です。

2000年代、不況ゆえの異業種参入など、経験のない会社が取り扱い性能がないだけでなく、粗悪品等のトラブルも一段落しました。
何ごともそうですが、安易に手軽な方向に走ってはいけません。<WB>そのものがイメージダウンニよりダメになってしまう。しかし、ある意味ブームにのった未熟な会社が淘汰され、純粋なコンセプトを持ったところだけ残るためのフルイかも知れません。

ベッドメーカーは、スプリングを代表とする硬いモノからウォーターベッドのフィット感、コンフォート感を求め、上部にラテックスや低反発マットを乗せたタイプを最高級とたたえ展開すると共に、非スプリングマットに重きをおきます。

日本国内は、ウォーターベッド専門メーカーは2社だけになりました。弊社は規模からいえば小さく、メーカーと言うには恥ずかしいですが、独自のコンセプトで良いものを求めオリジナルウォーターベッドを作っております。パーツ類は長い経験の上ですから一流です。バッグ、ライナーはUSAカリフォルニア、電気部品ヒーター、木工フレームは日本の工場で弊社規格にて作っております。もちろん残っている他社も一流ウォーターベッドですから取り扱っております。

2010年代、弊社もかつては日本全国に代理店を構え展開しておりましたが、きめの細かい作業、プロの仕事として納得出来ない等で、現在は弊社および専門協力会社がメンテナンスにお伺いできる地域、または作業をマイセルフでできる方を中心にパーツフォローをしております。もちろん費用負担いただければ日本全国お伺いしております。できる限りお安い出張料をお見積いたします。

 

(当時のUSA/WMAと弊社の資料により作成)